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京都府の交通事故専門弁護士 サービス対応地域
このページでは、京都府の下記市町村での交通事故に対応する弁護士事務所を掲載しています。交通事故への実際の対応については、各弁護士事務所へご確認ください。
網野町 | 京丹波町 | 舞鶴市 |
綾部市 | 京都市 | 瑞穂町 |
井手町 | 久美浜町 | 南山城村 |
伊根町 | 久御山町 | 峰山町 |
岩滝町 | 京北町 | 宮津市 |
宇治市 | 城陽市 | 美山町 |
宇治田原町 | 城陽町 | 三和町 |
大江町 | 精華町 | 向日市 |
大宮町 | 園部町 | 向日町 |
大山崎町 | 田辺町 | 八木町 |
笠置町 | 丹後町 | 夜久野町 |
亀岡市 | 丹波町 | 弥栄町 |
加茂町 | 長岡京市 | 山城町 |
加悦町 | 長岡町 | 八幡市 |
木津川市 | 南丹市 | 八幡町 |
木津町 | 野田川町 | 与謝野町 |
京田辺市 | 日吉町 | 和知町 |
京丹後市 | 福知山市 | 和束町 |
京都府で交通事故の弁護士をお探しの方へ
京都府の交通事故に関する相談件数は大阪府の半数以下
日弁連の京都弁護士会が実施している無料法律相談のうち交通事故センターに寄せられた相談件数は、2013年度には年間1,701件でしたが、2014年度には1,621件までわずかに減少していました。隣接する大阪府の交通事故センターには2014年に4,031件の相談が寄せられているため、京都府は件数としては比較的少ないようです。相談件数に比例して交通事故の発生件数が少ないのか、これから詳しく調べて行きます。
京都府では弁護士への法律相談件数は減少しています
日弁連がまとめている「弁護士白書」によると、京都弁護士会が対応した有料の法律相談件数は2013年度には2,531件でしたが2014年度には2,452件まで減少しています。一方で、無料法律相談の件数に関しては22,530件から22,636件まで増加している状況です。同じ近畿地方の他県においても、有料の法律相談よりも無料の法律相談の利用件数が増加しています。このように、近畿地方では市民が上手に弁護士会のシステムを利用するようになって来ていると思われます。
京都府で活動している弁護士の数を「弁護士白書」で見てみました。人口1万人当たりの弁護士数は2.66人(2014年時点)で、全国レベルで考えると比較的良い数字ですが、隣の大阪府は4.78人であるため、人口や経済規模を考えてもまだ充分ではないと言えるかもしれません。
京都府では3年ぶりに交通事故死者数が増加
京都府警察がまとめた交通事故に関する統計データによると、平成27年には交通事故による死者の数が3年ぶりに増加に転じていました。特に京都市内で大きく増加しており、平成27年には35人の方が交通事故によって亡くなられています。この数は前年より14人も多くなっています。京都府全体では、平成26年の交通事故死者数が69人だったところ、平成27年には87人の方が犠牲となっており、大幅な増加と言えるでしょう。交通事故の発生件数は前年より857件も減っていますが、死者数は増えているということは、平成27年に重大な事故が起きているということではないでしょうか。
平成27年に交通事故に亡くなられた方の年齢層を調べると、65歳以上の高齢者が抜きん出て多く、平成27年には前年より6人増加した44人の高齢者が交通事故によって亡くなられています。
京都弁護士会では無料法律相談の普及に尽力しています
京都弁護士会には以下の表のように管内11か所に無料法律相談ができる法律相談センターを設けています。
京都弁護士会館 | 京都駅前法律相談センター |
南部法律相談センター京田辺相談所 | 南部法律相談センター木津相談所 |
園部法律相談所 | 丹後法律相談センター大宮相談所 |
丹後法律相談センター宮津相談所 | 福知山法律相談センター |
舞鶴法律相談(東)センター | 舞鶴法律相談(西)センター |
綾部法律相談センター |
会員数(2015年3月31日現在)
弁護士 | 695人 |
弁護士法人会員 | 335法人 |
外国特別会員 | 0人 |
京都弁護士会では交通事故に関する無料法律相談を実施しています
日弁連交通事故相談センターの京都支部として弁護士会では以下の3つの相談所で面接相談を無料で行っています。京都相談所では高次脳機能障害、示談あっせんに関する相談も受け付けています。それぞれ必ず事前に電話で予約を入れてから相談に行きましょう。
相談窓口 | 相談日 | 電話番号 |
---|---|---|
京都相談所 | 毎週月~金9:30~15:30 | 075-231-2378 |
大宮相談所 | 毎月第1金12:30~15:00 | 0772-68-3080 |
京都駅前相談所 | 毎月第1日13:00~15:30 | 075-231-2378 |
京都府の交通事故の加害者・被害者事情
京都府では道路横断中の歩行者の死亡事故が多い
京都府内で平成27年に発生した交通事故による死者数は87人となっていますが、そのうち約70%を占めるのが道路横断中の歩行者です。また、歩行中の死者は前年より15人も増えており、そのうち23人が65歳以上の高齢者という現状があります。時間帯別でみると、昼間に起きた事故による犠牲者が39人で、夜間は48人と過半数を超えています。高齢者の事故が増えていることは高齢化が進んでいることもあり全国的な傾向ですが、京都府ではその特徴が顕著に表れているようです。特に、平成27年には70歳以上の高齢の方が37人も交通事故の犠牲となっており、前年の30人から増加してしまっている状況です。これからさらに高齢化が加速していくことを考えると、何らかの重点的な対策が必要です。
京都府警察本部交通部交通企画課がまとめた「平成27年中の交通事故概況」から 交通事故の年次別発生推移をみると、京都府内の交通事故による年間死者数は、ピーク時の昭和48年(360人)の24.2%にまで減少しています。 また、交通事故発生件数は、昭和48年の18,812件に対して平成27年は9,328件となっており、50%近くまで減少させていました。特に平成17年以降は右肩下がりで減少しています。一方、交通事故が発生する環境的な要素のひとつとして自動車の保有台数がありますが、京都府内の自動車保有台数は死者数が過去最多だった昭和48年の約55万台に対して、平成27年は約134万台で約2.4倍まで増えています。京都府では、警察による交通指導取締り、交通安全教育等の施策のほか、行政による道路の整備改良、医療機関による緊急医療体制の整備などがあり、着実に交通事故の発生件数、死者数を減らすことに成功しています。
京都府の交通事故発生件数は全国第15位
京都府では交通事故件数は近年大幅に減少していますが、未だ、都道府県別では第15位(平成26年度)と全国平均以上のランクに位置しています。しかし、人口10万人当たりの交通事故死者数は2.6人で、全国で6番目に少ない値です。京都府は、飲酒運転による交通事故が全国で最も多い大阪府に比べて圧倒的にその件数が少なく、飲酒運転事故に限ってみると、全国で27位と低めのランクになります。運転免許保有者10万人あたりの飲酒運転事故件数でみても4.0件で都道府県別では39位に位置しています。京都府は人口の多さに比例して交通事故件数が都道府県別では上位となりますが、飲酒運転が少ないことは大きく評価できるでしょう。
京都府の交通事故 発生状況
京都府の交通事故発生件数は、平成26年の時点では10,185件で全国ワースト15位に位置していました。しかし、平成27年には9,328件まで減少しています。一方で、交通事故による死者数に関しては、平成26年には69人にまで減少させていたのですが、平成27年には3年ぶりに増加し、87人の犠牲者を出してしまいました。特に、京都市内で発生した交通事故による犠牲者が14人も増えており、大きな懸念を抱かざるを得ません。
京都府内の交通事故の発生状況
平成27年に発生した京都府内の交通事故9,328件のうち、61%を占める5,750件が京都市内で起きています。路線別にみると国道1号が572件で最多となっており、続いて国道9号、国道24号など、交通量の多い道路で交通事故が発生していることがわかります。また、交通事故の類型別データを見ると、車両相互のものが8,051件と大半を占めており、続いて人対車両の1,063件です。人対車両においては道路横断中の事故が594件と非常に多く、死者数は26人となっています。当然のことながら、車両相互の事故よりも人対車両の事故の方が死者を出す確率は高く、ドライバーの不注意などによって尊い命が犠牲となることを忘れてはいけません。交通事故の原因を第1当事者の法令違反から見ると、前方、後方、左右の安全不確認による交通事故が圧倒的に多く、そのほか、前方不注視、動静不注視など、ドライバーの意識によって防げる事故の原因が目立ちます。
京都府の交通事故 発生の背景
京都府では交通事故による死亡者数が3年ぶりに増加に転じており、高齢者の交通事故に関するリスクも高まっています。京都府では平成17年以降、着実に交通事故の件数を減らして来ていますが、なぜ死亡者が増えてしまったのでしょうか?その背景を調べて行きます。
京都府は地理的特徴から都市部の人口密度が高い
平成28年4月1日時点の京都府の人口は2,610,140人となっています。平成22年の国勢調査の時点では2,636,704人だったため、緩やかではありますが減少傾向にあるようです。しかしながら、平成28年4月1日時点の人口は都道府県別では第13位と上位に位置しています。人口密度に関して調べると全国で第10位となっています。京都府は面積の75%以上が山地・丘陵地であるため居住エリアが比較的狭く、面積と人口で計算した前述の人口密度より実際のところ京都市などに人口が局所集中していると思われます。
京都府の高齢化は加速していきます
平成22年に実施された国勢調査によると、京都府の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は23.4%となっていました。この時点で全国平均を超えていますが、平成27年には28%まで上昇し、未来予測として平成32年の時点では30%を超えると考えられています。また、全国的な傾向ですが、京都府民の高齢化も年々加速していくと予想されます。府内では高齢者が交通事故に遭う確率が上がっていますが、これらの数字でわかるように、高齢者に特化した交通安全対策が必要であると思われます。
京都府の交通事故の問題点
ここまで京都府の交通事故に関するリスクについて見て来ました。京都府は京都市内など都市部において交通事故が多く、高齢者が巻き込まれる事故のリスクが年々高まっています。続いては、それらの問題点について調査していきます。
高齢者の死亡事故を詳しく調査
京都府では、平成27年に交通事故によって87人の尊い命が失われていますが、そのうち65歳以上の高齢者が占める割合は50%を超え、44人となっています。高齢者の死亡事故の状態をみると、歩行中が23人、自動車乗車中が10人、自転車乗車中は6人などとなっています。歩行中に事故に遭われた方々は、買い物(9人)、訪問(8人)、散歩(7人)など日常生活の当たり前の行動のなかで交通事故に巻き込まれており、自動車を運転するドライバーの不注意によって不幸にも犠牲となっているのです。ここ数年の傾向としては、平成24年から25年の間で死者数を減らすことができていたのですが、平成26年以降は再び増加傾向に転じています。また、高齢ドライバーが第1当事者となる交通事故は平成27年に1,743件発生しており、全事故に占める割合は年々増加している状況です。
京都府の交通事故問題の背景
京都府では京都市内を中心に歩行者の交通事故が増加しており、平成27年には府内で1,064件の事故は発生し、負傷者1,084人、死者35人となっています。歩行者の死亡事故の主たる特徴は、高齢者が23人(65.7%)、道路横断中が26人(74.3%)、夜間の発生が23人(65.7%)などとなっています。これらのデータをもとに交通事故問題の背景を探っていかなくてはいけません。
京都府内の歩行者事故の原因を調査
京都府内では、平成27年に1,064件の歩行者が関係する交通事故が発生しており、負傷者数は1,084人、死者数は35人となっていますが、その原因の大半は車両を運転するドライバーの安全不確認、前方不注意などです。しかし、全体の約23%の割合で歩行者側にも交通ルール違反がありました。詳しく見ると、飛び出し、横断禁止場所の横断、横断歩道外横断、車両の直前・直後の横断、信号無視等が違反の内容です。また、夜間歩行中に交通事故に遭って亡くなられた方の多くは反射材などを着用しておらず、もし、夜間でもドライバーが確認しやすくなる反射材を着用していたら、事故を防ぐことができたかもしれないと考えてしまいます。
事故が多発する京都市伏見区
平成27年に京都府内で発生した交通事故を地域別でみると、京都市内の発生件数が5,750件ともっとも多いのですが、そのなかでも伏見区の事故発生件数が抜き出ていて、972件となっています。死者数、負傷者数においても最多です。伏見区は、交通量が多いわりに道路の整備が追い付いていないようで、奈良町交差点、横大路交差点など区内の各所で渋滞が起こっています。また、観月橋北詰交差点付近は京阪電車観月橋駅前の国道24号と外環状線が交わる交差点ということもあり、京阪電車の踏切があること、駅前で歩行者が多いこと、右左折の自動車など、交通事故が発生するリスクが高いこともあって、事故が多発しています。また、伏見区の人口は宇治市の19万人より多く、28.3万人となっています。区の面積も広いことから、結果的に交通事故が多く発生する地域となるようです。
京都府は死亡事故を減らしていけるのでしょうか
京都府では高齢者の事故や、都市部での死亡事故が多いことで平成27年には交通事故による死者数を3年ぶりに増加させています。事故の発生件数は順調に減って来ているため、いかにして死亡事故になるような重大な交通事故を防いで行くかが大きな課題と言えます。
これまで見て来たとおり、京都府では歩行中の高齢者の死亡事故など集中的に交通安全対策を進めていくべき課題があります。これから高齢化社会がより深刻なものとなる京都府においては、自動車を運転するドライバーが歩行者に細心の注意を払い、これまで以上に前後左右の確認、死角に歩行者がいないか目視して確認するなど、事故を未然に防ぐ努力をしていかなくてはなりません。しかし、もしあなたが交通事故を起してしまったら、または予期せず交通事故に巻き込まれたときは、様々な問題をご自身で抱え込まず、京都府の交通事故事情を理解し、加害者、被害者いずれにおいても最善となる事故処理を行ってくれる地域に密着した弁護士のサポートを受けることが大切です。