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愛知県の交通事故専門弁護士 サービス対応地域
このページでは、愛知県の下記市町村での交通事故に対応する弁護士事務所を掲載しています。交通事故への実際の対応については、各弁護士事務所へご確認ください。
あま市 | 清須市 | 名古屋市 |
みよし市 | 西尾市 | 弥富市 |
愛西市 | 大府市 | 阿久比町 |
安城市 | 知多市 | 蟹江町 |
一宮市 | 知立市 | 幸田町 |
稲沢市 | 長久手市 | 設楽町 |
岡崎市 | 津島市 | 大口町 |
蒲郡市 | 田原市 | 大治町 |
刈谷市 | 東海市 | 東浦町 |
岩倉市 | 日進市 | 東栄町 |
犬山市 | 半田市 | 東郷町 |
江南市 | 尾張旭市 | 南知多町 |
高浜市 | 碧南市 | 美浜町 |
春日井市 | 豊橋市 | 扶桑町 |
小牧市 | 豊川市 | 武豊町 |
常滑市 | 豊田市 | 豊山町 |
新城市 | 豊明市 | 飛島村 |
瀬戸市 | 北名古屋市 | 豊根村 |
愛知県で交通事故の弁護士をお探しの方へ
●愛知県の交通事故センターへの相談件数は全国で第5位
日弁連の愛知県弁護士会に寄せられた無料法律相談のうち、交通事故センターに寄せられた相談件数を見ると、2013年度は年間1,958件、2014年度は1,809件でした。この相談件数は全国で第5位という多さです。交通事故センターへの相談件数は減少傾向にありますが、果たして交通事故の件数も同様に減少しているのでしょうか。交通事故件数が多いことで知られる愛知県の実情をこれから調べていきます。
愛知県では弁護士への無料法律相談件数は増加傾向です
日弁連がまとめた「弁護士白書」によると、愛知県における有料の法律相談件数は2013年度には6,007件でしたが2014年度には4,752件まで大きく減少しています。一方で、無料法律相談の件数は12,426件から14,508件へと増加しています。このことは、弁護士会のPR等によって無料法律相談が周知され、県民が気軽に法律相談を利用できるようになったことを表していると考えられます。しかしながら、法律相談の件数の多さは全国でも上位に位置しており、愛知県の多くの方々が法律に関わる何らかの問題を抱えているということになります。
愛知県では弁護士への需要が高く無料法律相談の件数は増加傾向にありますが、県内の弁護士の人数は充分なのでしょうか。「弁護士白書」のデータから2014年の人口1万人当たりの弁護士数を調査してみると、愛知県は2.39人でした。他の都道府県をみると大阪府は4.78人となっているため、愛知県はその1/2程度という状況です。相談件数の多さと比較すると、愛知県ではまだ弁護士数が充分でない状態が続いていると判断できます。
(財)日弁連交通事故相談センターでは交通事故相談を行っています。法律相談料は無料です。
愛知県の交通事故件数は減少していますが死亡事故は増えています
愛知県警察がまとめた交通事故に関する統計データによると、2014年に愛知県内で発生した交通事故の件数は44,369件(人身事故)でした。2013年の事故件数と比較すると1,762件減少しています。負傷者数は55,070人で昨対2,113人の減少となっていますが、死者数を見ると、2014年には213人の尊い命が失われており、2013年より9人も増えてしまっています。愛知県では交通事故によって亡くなられる方が多く、大きな問題としてとらえられています。死者数の年別推移を調べると下記の表のとおりとなります。
年度 | 18年 | 19年 | 20年 | 21年 | 22年 | 23年 | 24年 | 25年 | 26年 | 27年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
死者数 | 389人 | 326人 | 318人 | 281人 | 256人 | 276人 | 235人 | 219人 | 204人 | 213人 |
愛知県は交通事故による死者数が非常に多く、13年連続で全国最多という不名誉な記録をもっています。また、愛知県内で交通事故によって犠牲となった方のうち65歳以上の高齢者は122人と多く、死者数の6割を占めています。
愛知県弁護士会は無料法律相談の普及に尽力しています
愛知県弁護士会には以下の表のように名古屋駅前にある名古屋法律相談センターをはじめ管内11か所に無料交通事故相談ができる法律相談センターを設けています。また、交通事故に関しては、弁護士会の関連団体が主催する「交通事故相談センター」もあります。一般法律相談の中で交通事故に関する相談を受ける場合は、30分あたり5,000円(税抜)の料金になります。
名古屋法律相談センター | 三の丸法律相談センター |
岡崎法律相談センター | 豊橋法律相談センター |
一宮法律相談センター | 尾北法律相談センター |
津島・海部法律相談センター | 半田法律相談センター |
西尾・幡豆法律相談センター | 豊田法律相談センター |
新城法律相談センター |
会員数(2015年3月31日現在)
弁護士 | 1,783人 |
弁護士法人会員 | 882法人 |
外国特別会員 | 6人 |
愛知県の交通事故の加害者・被害者事情
愛知県は全国で最も交通事故の犠牲者が多い県です
愛知県は交通事故の件数および死者数ともに全国で最も多く、死者数に関しては2014年人13年連続の全国1位という最悪の状況です。都道府県別の交通事故件数(人身事故)をまとめた愛知県警のデータを見ると、愛知県に次ぐ第2位は大阪府の40,617件、第3位は福岡県の39,656件です。また、死者数に関しても愛知県は全国1位ですが、第2位は大阪府の196人、第3位は千葉県の180人となっています。交通事故の件数はほとんどの都道府県で減少していますが、死者数に関しては、愛知県、大阪府、北海道、埼玉県など多くの都道府県で増加しています。それぞれ交通事故の件数が多いため交通安全に関する様々な施策を行っていますが、データだけを見るとその対策が充分でないことがわかります。
愛知県警察が発表している「交通白書」から県内の交通事故(人身事故)の概要を調査します。地域別のデータを見ると、県内の交通事故の総数のうち名古屋市内で発生したものが、14,250件と最多です。死者数も52人となっており、こちらも県内第1位です。続いては西尾張市の8,296件、西三河市の8,249件です。また、高速道路上の事故も876件と比較的多く発生しています。時間帯別では、正午から午後4時までの事故件数が最も多く9,632件です。続いては午前6時から9時までの8,648件、午後6時から10時までの8,574件です。これらの時間帯は事業用車両などが多く交通量も増えるため、自ずと交通事故が発生する割合が高くなります。道路の形状別に事故件数を見てみると全国的な傾向と同じく交差点内の事故が18,805件と多いのですが、単路上での交通事故が19,467件あり、交差点内の事故件数を上回っています。このデータは幅広道路が多い愛知県の特徴を表しています。
愛知県では交通事故で多くの高齢者が犠牲になっています
愛知県内の交通事故件数は減少しつつありますが、前述のとおり2014年の交通事故による死者数は213人で13年連続全国第1位という不名誉な記録をもっています。年齢層別にまとめたデータによると65歳以上の高齢者が122人と大半を占めており、一般73人、若者14人、子供4人となっています。死傷者数を年齢層別でみると、最も多いのは一般の36,071人で、高齢者は7,342人です。このことからわかるように、高齢者が交通事故に遭った場合死亡事故となる確率が非常に高く、愛知県内の交通事故による死者数を減少させるためには、高齢者への交通安全対策を強化することが必須となります。
愛知県の交通事故 発生状況
愛知県の交通事故発生件数は44,369件(2014年実績)となっており、都道府県別で第1位に位置していますが、2013年の交通事故発生件数は46,131件であったため、1,762件減少しています。しかし、交通事故によって犠牲になった方が213人という最悪の状況で、2013年までは減少傾向にあったものが、2014年になって再び増加しています。このような状況であるため、愛知県では交通事故の防止に今後より一層力を入れていく必要があります。
愛知県では自動車同士の交通事故による犠牲者数が特に多い
2014年の交通事故における死者数(213人)を当事者別に見てみると、一般的な傾向と同じく歩行者が79人と最多ではあるものの、四輪車を運転中の方が52人と比較的多く、自動車同士の事故によって多くの方が亡くなられていることがわかります。死傷者数のデータを見ても総数55,283人のうち38,775人が四輪車を運転中の方々です。愛知県内では交差点内の交通事故よりも単路での事故件数が多く、愛知県の特徴を表しています。続いては、それらの要因を調査したデータをまとめてみます。
愛知県の交通事故 発生の背景
愛知県は、交通事故件数・死者数ともに全国ワースト1位という状況が続いています。そのため愛知県警察が中心となって交通安全のための対策を強化して来ました。しかし、未だにその効果は充分に出ておらず、愛知県にとって大きな問題となっています。なぜ愛知県では交通事故が多発するのでしょうか?
愛知県は名古屋市を中心に都市部に人口が集中しています
愛知県の人口は2010年の国勢調査によると7,408,499人でした。2016年の時点でも人口は増え続けており、都道府県別人口ランキングでは第4位に位置しています。市別人口の順位を見ると名古屋市(228万人)が第1位で、そのほか豊田市、一宮市など都市部に人口が集中しています。人口密度を見ると、1,450人/キロ平方メートル(2016年2月時点)となっており、埼玉県に次ぐ第5位です。愛知県は中部地方における経済の中心的な役割を担っており、トヨタ自動車など自動車関連企業が多いため、「車社会」といわれています。また、人口が多いこともあり、交通事故が発生するリスクに関しては低くないと言えるでしょう。
愛知県の「自動車保有台数」は全国第1位
2015年の統計データによると、愛知県の自動車保有台数は5,135,442台で、東京都を上回り全国第1位に位置しています。自動車の形態別のデータをみると、乗用車が4,064,359台と約8割を占めており、愛知県民への自動車の普及率の高さをうかがわせます。また、東京都の乗用車数は3,140,651台であるため、愛知県は首都東京よりも乗用車が多い「車社会」であることを表しています。愛知県は、トヨタ自動車をはじめとする自動車関連企業が数多く存在することで知られています。中京工業地帯の中心として工業も非常に活発で、自動車以外の製造業も発展しています。このような環境であるため、自家用車、業務用車両など交通量は非常に多く、交通事故が発生する確率が自ずと高くなってしまいます。
愛知県の交通事故の問題点
ここまで、愛知県が抱える交通事故に関するリスクの高さを見て来ました。愛知県は自動車産業が盛んなこともあり、自動車の保有台数が多く、人口密度も高いため交通事故の発生リスクが高い県と言えるでしょう。2014年の交通事故による死者数は213人で13年連続全国第1位です。愛知県ではなぜこのように交通事故が多いのでしょうか。続いてはその問題点を探ります。
愛知県のドライバーはマナーが悪い!?
愛知県のドライバーは、ウィンカーを出さずに車線変更したり、交通信号の切り替わり前後に交差点へ進入するなど、その交通マナーの悪さは「名古屋走り」と呼ばれています。また、道路幅が広いため速度を上げやすく、速度違反の車が多いことも知られています。そのほか、右折をする場合、青信号に変わるとすぐに急発進し、対向車より早く交差点を抜けようとする早曲がりなど、そのマナーの悪さは枚挙に暇がありません。そのため、人身事故においては、運転手の交通違反が原因となることが多く、信号無視を第1要因とする人身事故は2014年に1,160件も発生しています。また、歩行者妨害も274件あり、死亡事故の大きな要因となっています。愛知県警では交通違反の取り締まりを強化していますが、いまだ県民の交通安全への意識は充分に高まっていないと思われます。
愛知県の交通事故問題の背景
愛知県では、高齢者の交通事故・死亡事故が多いことが大きな問題点です。2014年交通事故によって亡くなられた方213人のうち、65歳以上の高齢者が122人となっています。愛知県ではドライバーのマナーの悪さが原因となり多くの交通事故が発生しています。また、道路幅が広くスピードを出し過ぎているために危険回避ができず、大きな事故を起す確率が高くなっています。
愛知県では歩行中・自転車乗車中の高齢者が交通事故で多数犠牲になっています
愛知県の交通事故の死者数を年齢層別、当事者種別で分類した統計データによると、交通事故によって亡くなられた122人の高齢者の内訳は、歩行者が55人、自転車35人、原付5人、自動二輪4人、四輪車22人、その他1人となっています。この割合からわかるように、高齢者が歩行中、もしくは自転車に乗っているときに交通事故に遭い、不幸にも亡くなられていることが多いようです。さらに言うと、歩行者の事故形態としては道路横断中が37人と約7割を占めています。このように、「名古屋走り」と呼ばれるドライバーのマナーの悪さ、安全確認の至らなさが愛知県内の交通事故で多くの犠牲者が出る要因である断言できるでしょう。
愛知県は交通死亡事故数ワースト1を返上できるのでしょうか?
愛知県では、交通安全対策基本法第25条第1項に基づき、昭和46年度以降10回に亘り、国の交通安全基本計画に準じ、5年ごとの交通安全計画を策定しています。平成28年6月1日には、「平成28年度愛知県交通安全対策会議」を開催し、平成28年度~32年度までの5年間に実施していく総合的な交通安全対策として「第10次愛知県交通安全計画」を策定しました。道路交通の安全についての対策としては、生活道路等における人優先の安全・安心な歩行空間の整備・幹線道路における交通安全対策の推進・自転車利用環境の総合的整備など、道路環境の整備に力を入れています。また、交通安全思想の普及徹底のため、段階的かつ体系的な交通安全教育の推進・交通安全に関する普及啓発活動の推進・交通の安全に関する民間団体等の主体的活動の推進など、様々な取り組みを積極的に進めていきます。
こういった県としての取り組みも大切ですが、愛知県内で交通事故を無くしていくためには県民一人ひとりが安全運転を心がけ、自分自身が交通事故の当事者とならないよう、また運転マナーの悪い人にはマナー改善を進言するなど、県民の日々の努力が大きな鍵を握っています。他人事ではなく、いつか自分が交通事故を起すかもしれない、また、交通事故に巻き込まれてしまうかもしれないという意識で、交通安全に関する取り組みに真剣に向き合わなくてはいけません。
もし、不幸にもあなたが交通事故を起してしまったら、また、予期せず交通事故に巻き込まれてしまったら、愛知県の交通事故事情を正しく理解し、加害者、被害者いずれにおいても最善の事故処理を行ってくれる地域に密着した弁護士のサポートが重要です。交通事故による様々な問題を確実に解決していくためには、信頼できる弁護士の力が必要です。