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神奈川県の交通事故専門弁護士 サービス対応地域
このページでは、神奈川県の下記市町村での交通事故に対応する弁護士事務所を掲載しています。交通事故への実際の対応については、各弁護士事務所へご確認ください。
綾瀬市 | 秦野市 | 山北町 |
伊勢原市 | 逗子市 | 松田町 |
横須賀市 | 川崎市 | 真鶴町 |
横浜市 | 相模原市 | 清川村 |
海老名市 | 大和市 | 大井町 |
鎌倉市 | 藤沢市 | 大磯町 |
茅ヶ崎市 | 南足柄市 | 中井町 |
厚木市 | 平塚市 | 湯河原町 |
座間市 | 愛川町 | 二宮町 |
三浦市 | 開成町 | 箱根町 |
小田原市 | 寒川町 | 葉山町 |
神奈川県で交通事故の弁護士をお探しの方へ
●神奈川県の交通事故に関する相談件数は関東地方で2番目に多い
日弁連の神奈川県弁護士会(旧・横浜弁護士会)がまとめた無料法律相談の件数ですが、交通事故センターに寄せられた相談件数を見ると、2013年度は年間1,525件、2014年度は1,438件でした。東京都の相談件数は12,235件ですから神奈川県は少ないように見えますが、同じく東京都に接している千葉県は580件となっているため、神奈川県の相談件数は決して少ないと言い切れません。相談件数は減少傾向を示していますが、関東地方のなかでは東京都に次ぐ第2位という件数の多さです。
神奈川県では弁護士への法律相談件数は減少しています
日弁連がまとめた「弁護士白書」によると、神奈川における有料の法律相談件数は2013年度には6,921件でしたが2014年度には6,356件まで減少しています。無料法律相談の件数は45,423件から44,268件とこちらも減少傾向にあります。法律相談総件数および交通事故関連の相談件数はいずれも減少していますが、果たして、神奈川県内の交通事故の件数も減っているのでしょうか?
神奈川県では人口が増え続けていることもあり、弁護士への需要は高く、「弁護士白書」によると人口1万人当たりの弁護士数は1.64人(2014年時点)ですが、隣接する東京都は12.62人であるため、比較すると非常に少ないことがわかります。そのため、神奈川県で生活している方々は環境として恵まれた東京都内の弁護士に法律相談をすることが多いようです。神奈川県は東京都のベッドタウン的な役割を担っているため、人口は年々増えています。こういった状況を考えると、今後さらに弁護士への需要が高まると予測されます。
※日弁連交通事故相談センター神奈川県支部では交通事故に関する法律相談を30分無料で実施しています。必ず事前に電話で予約して下さい。
神奈川県では深夜に死亡事故が多く発生しています
神奈川県警がまとめた交通事故に関する統計データを見ると、県内では12月にもっとも交通事故が多く、曜日としては金曜日が最多件数で日曜日が最少となっています。時間帯としては16時から18時までが最も事故発生件数が多いのですが、死亡事故に関しては深夜の2時から4時の間が最多で、その割合は全体の13.5%を占めています。
事故の形態別に調べると、発生件数、死者数ともに平坦な直線道路での事故が多いようです。発生件数は、車同士の事故が最も多く、中でも追突が多いことが特徴的です。人と車の事故に関しては横断中の事故が最多件数で、単独事故はガードレールなどへの衝突が多くなっています。
神奈川県弁護士会では交通事故に関する無料法律相談に力を入れています
神奈川県弁護士会には以下の表のように管内8か所に無料交通事故相談ができる法律相談センターを設けています。関内法律センターでは、交通事故による高次脳機能障害相談に関する相談窓口を設け、交通事故による損害賠償請求事件に豊富な経験があり、高次脳機能障害事例検討会に参加している弁護士が相談に応じています。
関内法律相談センター | 川崎法律相談センター |
小田原法律相談センター | 横須賀法律相談センター |
相模原相談所 | 相模大野相談所 |
橋本相談所 | 座間相談所 |
会員数(2015年3月31日現在)
弁護士 | 1,490人 |
弁護士法人会員 | 742法人 |
外国特別会員 | 3人 |
神奈川県の交通事故の加害者・被害者事情
神奈川県では2輪車乗車中と歩行者の死亡事故が多い
神奈川県内の交通事故において、死者数は二輪車乗車中と歩行中が多いのですが、負傷者数は自動車乗車中が最多です。神奈川県内では平成27年に178名の尊い命が交通事故によって失われていますが、そのうち2輪車(自転車を除く)に乗車中の方は50名、歩行中の方は77名でした。自転車に乗車中の方は22名だったため、交通事故に遭うと2輪車や歩行者など弱い立場である方が死亡するリスクが高いことがわかります。
神奈川県警察本部交通部交通総務課がまとめた統計データから状態別死者数の推移をみると、以下の表のとおりとなっています。
状態別 | 平成17年 | 平成27年 |
---|---|---|
自動車乗車中 | 50人 | 29人 |
二輪車乗車中 | 88人 | 50人 |
自転車乗車中 | 29人 | 22人 |
歩行中 | 85人 | 77人 |
構成率をみると、自動車乗車中は19.8%から16.3%に減少し、2輪車乗車中も34.9%から28.1%まで減っていますが、その分歩行中に関しては33.7%から43.3%まで大きく増加しています。近年、歩行者が交通事故に遭う件数が増えており、死亡事故につながる大きなリスクを抱えているということになります。
神奈川県の交通事故件数は全国第7位
神奈川県では交通事故件数は減少しつつあるものの、都道府県別では第7位とトップテン内にランクしています(2014年度)。一方、人口10万人当たりの交通事故死者数は2.0人と、全国で3番目に少ない値です。※第1位は佐賀県の6.7人。ただし、人口の多さと比較すると確かに死者数の割合は少なくなりますが、平成27年度には178人の命が交通事故によって奪われています。また、前述の統計データでわかるように歩行者の死亡事故の割合が増えているということは、自動車(2輪車を含む)を運転している人の不注意によって大切な命が失われていることになるのではないでしょうか。
神奈川県の交通事故 発生状況
神奈川県の交通事故発生件数は30,434件(2014年実績)となっており、都道府県別で第7位に位置しています。2012年の交通事故発生件数は37,049件で、全国第5位であったため、この2年間で6,615件と大きく減少させています。しかしながら、死者数は2012年に179人であったものが、2014年になっても178人とほとんど変わっていません。都道府県別でみると、愛知県の213人が最多ですが、神奈川県は第4位という高いランクにあります。また、全国的には交通事故による死亡者数が減少しているなか、神奈川県では死亡者数がほとんど変化しておらず、交通安全対策を今後さらに強化していく必要があります。
神奈川県では高齢者の交通事故が増加しています
平成27年には65歳以上の高齢者が第一原因者(運転中、歩行中)となる交通事故が、平成26年と比べて倍増しています。その原因としては、横断歩道ではないところを横断する高齢者が多いことがあげられますが、ドライバーの前方不注意も大きな原因と考えられます。また、信号のある交差点を横断する場合も、点滅信号から赤信号となった後も渡り切れず、直進してきた自動車と接触する事故が起こりやすいようです。神奈川県内のすべての交通事故において65歳以上の高齢者が占める割合は30.6%で、死亡者数も39.3%と高い割合を占めています。一方、負傷者に関しては、全負傷者数が33,773人であるところ、高齢者は4,667人で13.8%という割合にとどまっています。このことは、高齢者が交通事故に遭った場合、死亡事故になる割合が高いことを示しています。
神奈川県の交通事故 発生の背景
神奈川県では交通事故による死亡者数が全国で4番目に多く、高齢者が交通事故に遭う割合も非常に高くなっています。全国的に死亡者数が減少しているなか、なぜ神奈川県では死亡事故を減らすことができないのでしょう?
神奈川県は全国で2番目に人口が多いため交通事故が発生するリスクが高くなります
神奈川県の人口は2010年の国勢調査によると9,048,331人でした。この数字は全国第2位となります。2004年には8,600,109人だったため人口の増加率も高めです。人口密度に関しても東京、大阪に次ぐ第3位と非常に高く、特に都市部に人口が集中しています。このような環境であるため、神奈川県は交通事故が発生する大きなリスクを抱えていると言えます。
東京都の「自動車保有台数」は全国第4位
2015年の統計データによると、神奈川県の自動車保有台数は3,990,259台となっており、全国で第4位です。人口の増加に伴い自動車の保有台数も上昇しており、1995年には3,604,347台であったため、この10年間で385,912台も増加しています。ただし、一人当たりの台数をみると、0.334台とかなり低く、全国で3番目に少ない値となっています。
神奈川県の交通事故の問題点
ここまでの様々なデータによって神奈川県の交通事故に関する問題点、課題がわかって来ました。神奈川県は人口と自動車数が多いことで交通事故の発生リスクが高く、歩行者、高齢者が巻き込まれる死亡事故が多いことがわかります。
歩行中の事故原因を調べてみました
神奈川県では歩行者が交通事故に遭った場合死亡する割合が高く、神奈川県の交通安全対策にとって大きな課題となっています。そこで、歩行中の事故原因を調査すると、死者の52%、負傷者の23.4%に横断歩道以外の横断など何らかの交通規則違反があったことがわかりました。特に、走行車両の直前、直後横断が最も多く、死亡者50人のうち11人が相当しています。負傷者においては横断歩道外横断が最も多く、157人となっています。このことからわかるのは、ドライバーの前方不注意という観点もありますが、歩行者が横断歩道以外の場所、走行車両のすぐ近くを横断することが大きな事故原因であると判断できます。
神奈川県の交通事故問題の背景
神奈川県は交通事故による死亡率に関しては人口10万人当たり2.0人と全国で3番目に少ない人数ですが、死亡事故は減っておらず、全国で第4位というランクに位置しています。また、高齢者の死亡事故も多く、歩行中の事故は後を絶ちません。
神奈川県では飲酒運転による交通事故が多い
2014年に飲酒運転による交通事故は神奈川県内で175件となっています。このうち死亡者は9人で、負傷者は251人です。2010年には198件の飲酒運転による交通事故が発生していたため、件数としては減少傾向にあるものの死傷者数はさほど減っていない状況です。また、交通死亡事故に占める飲酒あり死亡事故の割合は非常に高く、全国平均が6.2%であるところ神奈川県は7.7%(2015年)と上回っています。取り締りを強化しているにも関わらず、神奈川県では飲酒運転による死亡事故が多発しています。そのため、神奈川県警察及び関係団体は、飲酒運転の根絶を目指し、酒類を提供する飲食店等にポスター掲示やシールの貼付をお願いしています。
神奈川県では小中学生が巻き込まれる交通事故が多発しています
神奈川県では、自転車や徒歩で通学中の小中学生が巻き込まれる交通事故が後を絶ちません。件数としては減少傾向にあるものの、徒歩での通学中よりも自転車での通学中の児童が事故に遭う割合が高いようです。事故原因としては、飛び出し、自転車の一時不停止などが多いのですが、自動車の信号無視、徐行違反なども大きな要因となっています。また、自宅からどのくらいの距離で事故に遭っているか調査すると、500m以下が54.9%と大半を占めています。
神奈川県は今後さらに交通事故の防止に力を入れる必要があります
神奈川県は人口の増加が続き、自動車の数も全国で4番目に多いため交通事故が発生する大きなリスクを抱えています。また、交通事情を見ても首都圏との往来が多く、交通量も豊富です。近年、交通事故の件数は減少し続けていますが、死者数はほとんど減っていません。これからも交通ルールの徹底、交通安全対策の強化など、官民が協力しながら交通事故の防止に努める必要があります。
神奈川県の交通事故事情を理解し、加害者、被害者いずれにおいても最善となる事故処理を行うためには、神奈川県民の生活環境、経済状況などを正しく理解する必要があります。もし、交通事故を起してしまったら、または予期せず交通事故に巻き込まれたときは、都道府県それぞれの事情を理解している地域密着型の弁護士が頼りになるでしょう。