目次
福島県の交通事故専門弁護士 サービス対応地域
このページでは、福島県の下記市町村での交通事故に対応する弁護士事務所を掲載しています。交通事故への実際の対応については、各弁護士事務所へご確認ください。
会津高田町 | 北塩原村 | 楢葉町 |
会津坂下町 | 国見町 | 南郷村 |
会津本郷町 | 桑折町 | 新鶴村 |
会津美里町 | 郡山市 | 西会津町 |
会津若松市 | 鮫川村 | 西郷村 |
浅川町 | 塩川町 | 二本松市 |
安達町 | 下郷町 | 塙町 |
熱塩加納村 | 昭和村 | 原町市 |
飯舘村 | 白河市 | 磐梯町 |
飯野町 | 白沢村 | 東村 |
石川町 | 新地町 | 檜枝岐村 |
泉崎村 | 新地村 | 平田村 |
伊南村 | 須賀川市 | 広野町 |
猪苗代町 | 相馬市 | 福島市 |
いわき市 | 大信村 | 双葉町 |
岩代町 | 高郷村 | 船引町 |
岩瀬村 | 滝根町 | 古殿町 |
大熊町 | 田島町 | 保原町 |
大越町 | 只見町 | 本郷町 |
大玉村 | 舘岩村 | 三島町 |
小高町 | 棚倉町 | 南会津町 |
小野町 | 玉川村 | 南相馬市 |
表郷村 | 田村市 | 三春町 |
鏡石町 | 伊達市 | 都路村 |
鹿島町 | 伊達町 | 本宮市 |
葛尾村 | 月舘町 | 本宮町 |
金山町 | 天栄村 | 柳津町 |
川内村 | 東和町 | 梁川町 |
河東町 | 常葉町 | 矢吹町 |
河東村 | 富岡町 | 矢祭町 |
川俣町 | 中島村 | 山都町 |
北会津村 | 長沼町 | 湯川村 |
喜多方市 | 浪江町 | 霊山町 |
福島県で交通事故の弁護士をお探しの方へ
●福島県の交通事故センターへの相談件数は減少しています
東北弁護士会連合会(東北弁連)に属する福島県弁護士会では県民が法律に関する相談を気軽にできるよう無料法律相談を実施しています。また、交通事故センターでは交通事故専門の相談を受け付けています。2013年度に交通事故センターに寄せられた法律相談の件数は年間148件でしたが、2014年度には13件減り135件となっています。この相談件数は東北弁連に属する6つの弁護士会のなかでは3番目に少ない件数となります。東北弁連で交通センターへの相談件数が最も多いのは仙台弁護士会の1,297件です。2番目に多いのは山形県弁護士会の462件となっているため、仙台が群を抜いて多いことが分かります。福島県の相談件数に最も近いのは秋田県の150件です。このように、交通事故センターに寄せられる相談件数は決して多くない福島県ですが、県内で発生する交通事故の件数も少ないのでしょうか。これから、福島県における交通事故の現状を調べていきます。
福島県弁護士会が実施する無料法律相談の件数は大幅増
日本弁護士連合会(日弁連)がまとめた「弁護士白書」によると、2014年に福島県弁護士会が実施している有料法律相談の件数は163件でした。前年は111件だったため大きく増加していることになります。また、無料法律相談の総件数を調べると、2014年には3,664件となっています。こちらも前年には2,969件だったため大幅に増加している状況です。無料法律相談の内訳をみると、日本司法支援センター(法テラス)で行っているものは928件、交通事故センターは135件で、弁護士会などが実施しているものが2,438件と最も多くなっています。福島県では東日本大震災に関連する法律相談が増えており、弁護士会でも対応に追われています。そう言った事情もありますが、弁護士会が実施する無料法律相談の件数が大幅に増えているということは、福島県弁護士会は積極的に無料の法律相談を実施しており、県民にそのシステムが根付きつつあるということでしょう。
このように、弁護士への需要が高まっている福島県ですが、「弁護士白書」で県内の弁護士数の現状を調べてみると、2014年の人口1万人当たりの弁護士数は0.96人でした。東北弁連に属する他県と比較してみると、宮城県(仙台)は1.85人、山形県は0.83人、岩手県は0.79人、秋田県は0.73人となっているため、宮城県を除くと福島県の弁護士数はこのエリアでは平均的と言えます。
福島県弁護士会は法律相談センターを県内6か所に設置しています
福島県弁護士会は県民の暮らしに役立てるよう法律相談センターを県内6か所に設けています。相談料は基本的に30分で5,000円(税別)ですが、相談内容によっては無料になります。法律相談を希望する場合は、弁護士会の支部または法律相談センターに電話して予約を入れて下さい。
窓口 | 電話番号 |
---|---|
福島法律相談センター | 024-536-2710 |
郡山法律相談センター | 024-936-4515 |
いわき法律相談センター | 0246-22-1320 |
会津若松法律相談センター | 0242-27-0264 |
白河法律相談センター | 0244-36-4789 |
相馬法律相談センター | 0244-36-4789 |
会員数(2015年3月31日現在)
弁護士 | 185人 |
弁護士法人会員 | 113法人 |
外国特別会員 | 0人 |
交通事故に関する無料法律相談を実施しています
財団法人日弁連交通事故相談センターでは、福島県弁護士会館内の福島相談所において交通事故に関する無料法律相談を行っています。面接相談は毎週木曜日の10時から15時30分まで実施しています。(12時から12時30分まで休憩)。相談を行う場合はあらかじめ電話で予約を入れましょう。
福島相談所:024-536-2710
福島県の交通事故の加害者・被害者事情
福島県の交通事故による死者数は東北地方でワースト2位
福島県警察本部が発表している平成27年度の県内における交通事故発生状況を見ると、交通事故(人身事故)の件数は6,894件でした。平成26年には7,710件だったため、件数としては816件減少しています。死者数に関しては、平成27年には77人となっており、都道府県別では全国ワースト22位、東北地方のなかでは岩手県の80人に次ぐワースト2位となりますが前年には87人だったため、こちらも減少しています。福島県の交通事故による死者数は平成25年から26年の間に8人増えていました。平成27年には死者数を再び減少させていますので、良い傾向を見せていると判断できます。死者数の内訳をみると77人中43人が65歳以上の高齢者という特徴が表れています。
福島県警察本部交通部交通企画課が発行している「平成27年版交通白書」によると、福島県内の死亡事故は平成17年の約6割程度まで減少しています。死者数の推移をみると、以下の表のとおり若干増減の繰り返しはあるものの、平成27年には77人まで減っているため、減少傾向に回復したと言えるでしょう。
年度 | 死者数 |
---|---|
平成17年 | 143人 |
平成18年 | 136人 |
平成19年 | 121人 |
平成20年 | 113人 |
平成21年 | 101人 |
平成22年 | 112人 |
平成23年 | 94人 |
平成24年 | 89人 |
平成25年 | 79人 |
平成26年 | 87人 |
平成26年中の死亡事故の特徴を見ると
福島県警察本部交通部交通企画課が発行している「平成27年版交通白書」から県内で発生した死亡事故の特徴を詳しく見て行くと、平成26年中の福島県の人口10万人あたりの死者数は全国平均の3.23人を上回り、4.47人となっています。年間の死者数は87人でしたが、そのうち65歳以上の高齢者が全体の49.4%を占め、43人となっています。高齢ドライバーが起こした事故による死者数は30人で、前年比9人増です。また、交通違反など重大な違反運転が原因による死者数は30人となっており、前年比で4人増加しています。そのほか、前年より死者数を増加させているのは、夜間の交通事故、カーブでの交通事故などです。
福島県の交通事故 発生状況
福島県の平成27年度の交通事故による死者数は77人で、全国ワースト22位、東北地方ワースト2位となっており、人口10万人当たりの死者数でみても全国平均を上回っている状況です。これから、福島県で交通事故が発生する状況を詳しく調べて行きます。
福島県の交通事故の地域別発生状況
「平成27年版交通白書」から福島県内で発生した交通事故の詳細を見て行くと、警察署別では郡山署の管内で発生した交通事故の件数が最も多く1,219件となっています。続いてはいわき中央署の1,213件、福島署の836件となります。この3署の管内で県内事故の42%を占めています。市町村別でみると、いわき市が最多で1,966件となります。次に郡山市の1,589件、福島市の1,059件となります。3つの市で全体の59.8%と過半数を占めています。死者数でみるといわき市が19人と最も多く、続いて郡山市11人です。これらのデータからわかるのは、福島県内ではいわき市、郡山市で交通事故が多いということでしょう。
福島県では高齢者が関わる交通事故が増加
福島県では交通事故の犠牲となる高齢者の数が増加しており、平成26年には87人中43人と約半数を占めています。また同時に、高齢者が第1当事者となる死亡事故も多発しています。県内で発生した死亡事故を年代別に分類したデータによると、70歳代による事故が最も多く82件中19件となっています。65歳以上の高齢者という括りでみると、82件中33件となり、前年比11件増です。これらのデータを見ると、福島県では高齢者による死亡事故の割合が高いことがわかります。
福島県の交通事故 発生の背景
福島県では65歳以上の高齢者が関係する死亡事故が多発するなど、高齢者が加害者・被害者となる事故が増加しています。免許人口1万人に対する死亡事故発生率においても全体が0.6であるところ、高齢者は1.2となっており、割合が高いことを示しています。次は、福島県で交通事故が発生する背景を見て行きます。
福島県の人口は一部地域に集中しています
福島県の人口は平成28年4月1日時点で1,913,606人となっており、都道府県別では第21位に位置しています。平成7年には2,133,592人であったため大きく減少していることがわかります。平成23年に発生した東日本大震災により県外転出者が増えたことが大きな要因と考えられます。エリア別に人口の推移をみると、新潟県、栃木県と接する会津エリアでの減少率が高く、国勢調査によると平成17年から22年までの5年間で10%の人口減となっています。一方で、郡山市の周辺エリアでは減少率は低く、一部では3%程度増加しています。福島県内の交通事故はいわき市、郡山市で多発していますが、人口の偏りがその要因の一つとして考えられます。
福島県の交通事故の問題点
ここまで、福島県内の交通事故の特徴などを詳しく見て来ました。福島県では、いわき市、郡山市など人口の多い都市部での交通事故発生件数が多く、近年は高齢者が当事者となる事故も増加しています。福島県の高齢化率は26.9%(平成25年)であるため全国平均レベルですが、これからさらに高齢化が進むことを考えると、高齢者事故の問題点を追及する必要があるでしょう。次は、福島県が抱える交通事故の問題点を探って行きます。
車両単独事故による死者数は34人
「平成27年版交通白書」(平成26年中に発生した交通事故を統計)で事故類型別発生状況を見ると、車両相互の事故が最も多く件数6,844件、死者数は35人でした。事故類型は追突が最多の3,364件で、次に出会い頭が1,846件です。人対車両の事故は704件発生しており、死者数は17人となっています。車両単独の事故は発生件数としては160件ですが、死者数は34人とかなり多くなっており、前年比は+14人です。この人数は全死者数の約4割を占めており、大きな問題と言えます。車両単独事故の類型は工作物衝突が多く、14人の方が亡くなられています。単独事故には高齢ドライバーによるものが多く、この先高齢ドライバーが増えている状況のなか、非常に大きな懸念を感じさせます。
飲酒運転による交通事故を調査すると
福島県内で平成26年中に発生した人身事故のうち飲酒運転が関係した事故は、前年より9件増え103件で、このうち13件は酒酔い運転でした。飲酒運転による人身事故で8人の方が犠牲となっており、こちらも前年より増加しています。飲酒運転で事故を起こしたドライバーを年齢別にみると、30歳代が最も多く全体の24%を占めています。また、この年齢層の飲酒運転事故は前年より11件も増加しています。30歳代の働き盛りの人が飲酒運転を起こす要因には仕事の付き合いが大きいと思われます。通勤や外回りの営業などで自動車を使っている人は飲酒を断る勇気を持たなくてはいけません。また、自動車を運転していることが分かったら、周囲や店側が飲酒を止めなくてはいけません。
福島県の交通事故問題の背景
福島県では高齢者が被害者・加害者となる交通事故や飲酒運転事故が増加しています。県としては交通安全対策に力を入れており、交通事故の発生件数、死傷者数を減少させていますが、こういった特徴的な問題が発生していることは福島県民にとって大きな課題と捉える必要があります。
歩行中の死亡事故は歩行者側の交通ルール違反が大きな要因です
「交通白書」によると、平成26年中に福島県で発生した死亡事故のうち歩行者の死者数は18人でした。そのうち12人には残念ながら何らかの交通ルール違反がありました。信号無視、横断歩道外の横断、斜め横断などが交通ルール違反の詳細です。また、酩酊、徘徊なども見受けられます。夜間に横断歩道以外の場所を横断することや走行する自動車の間を縫うように道路を斜めに横断することは非常に危険な行動です。高齢者に多く見られますが、歩道橋があっても身体的な理由から階段を昇降することが困難で、つい目の前の道路を横断してしまいがちです。しかしながら、そのことが交通事故に遭い命を落とす大きなリスクを抱えていると考え、遠回りでも信号のある横断歩道を利用するなど、歩行者側も事故に遭わないよう努力する必要があるでしょう。
ここまで見て来たとおり、福島県では飲酒運転による死亡事故、高齢ドライバーが起こした人身事故による犠牲者の数が増加しています。飲酒運転は全国的に撲滅運動に力を入れているため、福島県の現状は非常に残念な結果と言わざるを得ません。交通事故の発生件数は順調に減少していますが、このままの状況だと死者数に関しては再び増加してしまうかもしれません。
交通事故は、加害者・被害者いずれにおいても平和な日常生活を奪う悲しい出来事です。けっして自身が交通事故を起こさないよう、また交通事故に巻き込まれないよう細心の注意を払い自動車、二輪車を運転しなければいけませんが、もし不幸にも事故を起こしてしまったら、また、交通事故に遭ってしまったら、福島県内の交通事故事情を正しく理解し、あなたにとって最善の事故処理を行ってくれる地域密着型の弁護士のサポートが必要となります。交通事故によって発生する様々な問題は、信頼できる弁護士とともに解決しましょう。