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大分県の交通事故専門弁護士 サービス対応地域
このページでは、大分県の下記市町村での交通事故に対応する弁護士事務所を掲載しています。交通事故への実際の対応については、各弁護士事務所へご確認ください。
安岐町 | 久住町 | 挾間町 |
朝地町 | 玖珠町 | 日出町 |
安心院町 | 国東市 | 日田市 |
天瀬町 | 国東町 | 姫島村 |
犬飼町 | 国見町 | 豊後大野市 |
院内町 | 九重町 | 豊後高田市 |
宇佐市 | 佐伯市 | 別府市 |
臼杵市 | 佐賀関町 | 本匠村 |
宇目町 | 三光村 | 本耶馬溪町 |
大分市 | 庄内町 | 前津江村 |
大田村 | 竹田市 | 真玉町 |
大野町 | 千歳村 | 三重町 |
大山町 | 津久見市 | 武蔵町 |
緒方町 | 鶴見町 | 耶馬渓町 |
荻町 | 直入町 | 山香町 |
香々地町 | 直川村 | 山国町 |
蒲江町 | 中津江村 | 弥生町 |
上浦町 | 中津市 | 湯布院町 |
上津江村 | 野津原町 | 由布市 |
杵築市 | 野津町 | 米水津村 |
清川村 |
大分県で交通事故の弁護士をお探しの方へ
大分県の交通事故に関する相談件数は九州地方で最少
九州弁護士会連合会(九弁連)に所属する大分県弁護士会では、県民が気軽に利用できる無料法律相談に力を入れています。交通事故に関する問題に関しては交通事故センターにおいて対応していますが、無料法律相談として受け付けた件数を調査すると、2013年度は年間83件でしたが2014年度には97件まで増加しています。しかし、この相談件数は九州地方にある8つの弁護士会のなかでは圧倒的に少なく、最も多い福岡県は1,957件であるため、大分県がいかに少ないかがわかります。
大分県では無料法律相談が増加しています
日弁連による「弁護士白書」のデータを見ると、大分県における有料法律相談件数は2013年には年間690件でしたが2014年には年間655件まで減少しています。一方で、無料法律相談の件数をみると、4,255件から4,463件へと増加していました。その内訳に関しては、法律相談の総件数が減少している状況ですが、日本司法支援センター(法テラス)、交通事故センター、弁護士会それぞれが実施している無料法律相談が万遍なく増加しており、大分県民に無料の法律相談が年々普及していることがわかります。
大分県では法律相談の件数が増加傾向にあり、弁護士へのニーズが年々高まっていますが、県内で活動する弁護士の人数は充分なのでしょうか。「弁護士白書」で人口1万人当たりの弁護士数を調べると、大分県は1.28人でした。九州地方の他県をみると、福岡県2.25人、熊本県1.43人、佐賀県1.17人、宮崎県1.16人、鹿児島県1.14人、長崎県1.13人となっているため、大分県の弁護士数は平均的な値ですが、けっして充分とは言えないでしょう。
大分県の交通事故死者数は全国でワースト36位
大分県警察による平成27年中の交通事故発生状況データを見ると、交通事故による死者数は46人となっており、前年累計は56人だったので10人減となります。都道府県別ではワースト36位に位置しています。交通事故の発生件数も5,161件から4,917件へと減少しているため、大分県の交通事故に関する状況は良い方向に進んでいると言えるでしょう。九州地方の他県のデータを見ると、交通事故が多いことで全国的に知られる福岡県は152人とかなり多いのですが、熊本県79人、鹿児島県77人、宮崎県52人、佐賀県48人などとなっており、大分県は九州地方の8県なかではワースト6位、少ない方から数えて3番目となります。
大分県弁護士会では交通事故の無料法律相談を実施しています
大分県弁護士会では、日弁連交通事故相談センター大分相談所として県民向けの交通事故に関する面接相談を実施しています。場所は大分県弁護士会館内です。相談料は無料です。相談時間は毎月第2・第4金曜日の9:30~12:00・13:30~16:00となります。面接を希望する際はあらかじめ097-536-1458まで電話で予約をとる必要があります。
また、県内各所に弁護士会が運営する法律相談センターがあり、そちらでも交通事故関係の法律相談に対応しています。相談料は原則として30分5,000円(税別)ですが、法律相談センターは法テラスの指定相談場所であるため、一定以下の収入しかない相談者に対しては法律相談料を無料とすることができる制度があります。法律相談センターは完全予約制です。大分県弁護士会(電話番号097-536-1458)に平日午前9時から午後5時までの間に電話をして予約して下さい。
大分県弁護士会法律相談センター | 杵築・国東・速見法律相談センター |
竹田・豊後大野法律相談センター | 佐伯法律相談センター |
日田法律相談センター | 中津・豊後高田法律相談センター |
津久見法律相談センター |
会員数(2015年3月31日現在)
弁護士 | 150人 |
弁護士法人会員 | 85法人 |
外国特別会員 | 0人 |
大分県の交通事故の加害者・被害者事情
大分県の交通事故は減少傾向を維持しています
大分県の交通事故の実態を県警がまとめた統計データから読み解いていきます。平成27年中の交通事故の発生件数は4,919件でしたが、前年比は-244件となります。負傷者数に関しては6,434人、死者数は46人となっており、いずれも前年を下回っています。月別の死者数を見ていくと、平成26年には12月が目立って多く1か月で8人の方が交通事故の犠牲となっていましたが、平成27年12月は半数の4人まで減少しています。しかし、平成27年には6月に7人という多くの方が事故で亡くなられており、減少傾向にあるものの油断が出来ない状況と言えます。
11年連続で減少している大分県の交通事故発生件数
大分県警察がまとめた交通事故関連の統計データで、交通事故発生件数の推移を見ると、大分県では平成17年から平成27年まで11年連続で事故の件数を減らすことに成功しています。年度ごとの推移は以下の表のとおりですが、さらに遡ると昭和47年の8,613件がピークとなっており、現在は半数近くにまで減少していることがわかります。しかし、平成13年には一時的ではありますが8,094件にまで増加しており、ピーク時から40年の間に増減を繰り返しつつ、現在の状況に至っているようです。
年度 | 交通事故発生件数 |
---|---|
平成17年 | 7,822 |
平成18年 | 7,640 |
平成19年 | 7,327 |
平成20年 | 6,977 |
平成21年 | 6,626 |
平成22年 | 6,331 |
平成23年 | 6,203 |
平成24年 | 6,059 |
平成25年 | 5,767 |
平成26年 | 5,161 |
平成27年 | 4,919 |
大分県の人口10万人当たりの交通事故死者数は全国ワースト12位
平成27年の統計データを見ると大分県では交通事故の発生件数、負傷者数、死者数ともに前年を下回っていますが、県警がまとめた平成26年中の交通事故統括によると、大分県の人口10万人あたりの交通事故死者数は4.75人、全国ワースト12位という高いランクにあります。そのほか、平成26年時点の全国における大分県の位置を見てみると、免許人口1万人当たり死者数は0.72人でワースト12位、車両1万台当たり死者数は0.61人でワースト14位となっています。この順位を見ると、大分県は全国的にみて交通事故の発生件数や死傷者数は少ないのですが、人口に比例させてみると交通事故の発生リスクが比較的高い県と言えるのではないでしょうか。
大分県の交通事故 発生状況
大分県の交通事故発生件数は11年連続で減少していますが、人口10万人あたりの死者数はワースト12位という上位に位置している状況です。大分県では人口の少なさのわりに交通事故による死者数が多いということになり、交通事故の発生件数は減少傾向にありますが、大分県は交通事故で亡くなるリスクが高い県と言えるでしょう。
高齢者が死亡する事故が多発している大分県
大分県警察による「平成27年交通事故発生状況」を詳しく見ていくと、県内ではこの年46人の方が不幸にも交通事故の犠牲となっていますが、そのうち32人が65歳以上の高齢者でした。構成率は69.6%に上ります。平成26年の全死者に占める高齢者の割合(構成率)は58.9%だったため大幅に増加していることになります。過去5年間の高齢死者数の推移を見ると以下の表のとおり構成率がこの5年間で約17%上昇しています。高齢化の加速は大きな要因と言えますが、大分県にとって大きな課題となっています。
年度 | 死者数 | うち高齢者 | 構成率 |
---|---|---|---|
平成22年 | 65 | 34 | 52.3% |
平成23年 | 45 | 21 | 46.7% |
平成24年 | 40 | 20 | 50.0% |
平成25年 | 60 | 40 | 66.7% |
平成26年 | 56 | 33 | 58.9% |
大分県の高齢者事故死者数は全国ワースト3位
平成27年に大分県で発生した交通事故による死者数は46人ですが、そのうち32人が65歳以上の高齢者で、その構成率は69.9%と非常に高い値ですが、都道府県別で見てみると、富山県74.3%、石川県71.7%に次ぐ全国ワースト3位となっています。大分県では交通事故死者数を年々減少させて来ていますが、高齢者が犠牲となる死亡事故が非常に多く、県としてそのことに特化した交通安全対策を進めていく必要があります。
大分県の交通事故 発生の背景
大分県ではピーク時の半数近くまで交通事故を減らし、死者数に関しても減少傾向を維持していますが、残念なことに65歳以上の高齢者が犠牲となる事故は減るどころか増えてしまっている現状があります。続いては、その背景について探っていきます。
大分県の高齢化は加速していきます
大分県の総人口は平成28年4月1日時点で1,166,729人、都道府県別では第33位となりますが、現時点でのピーク時の昭和60年には1,250,217人だったため、緩やかながらも減少傾向にあります。内閣府による「平成26年版高齢社会白書(概要版)」によると、大分県の高齢化率は平成25年の時点で28.6%ととても高く、全国平均の25.1%を上回っています。平成50年には36%を超えると予測されており、大分県の高齢化が加速すると判断されています。
大分県の高齢者事故の実態
大分県警がまとめた「平成26年交通統計」から高齢者事故の実態を見ていきます。高齢者事故の発生件数は平成17年には1,948件でしたが、すべての事故の発生件数が減少していることもあり、平成17年には1,700件まで減っています。高齢者が第1当事者となった事故に関しては、平成17年には1,026件でしたが、平成27年になっても1,003件とほとんど変わりません。ただし、全事故の件数は7,822件から4,919件まで減少しているため、比較して考えると構成率は上がっていると言えます。高齢者が第1当事者の事故の原因としては、前方不注視、安全不確認などが大半を占め、速度違反や信号無視など規則違反によるものは比較的少なめです。このことからわかるのは、高齢ドライバーの注意力低下、判断力低下が事故の大きな原因となっていることです。
大分県の交通事故の問題点
ここまで大分県で発生する交通事故の特徴を見て来ました。大分県では全国的にみても高齢者事故が多く、地域の高齢化が進むにつれ、高齢者が犠牲となる事故が増えていくことが予測されます。また、人口が少ないわりに事故が多い県であるため、今後さらに交通安全対策を強化する必要があるでしょう。
歩行者の事故を詳しく調査しました
大分県の課題は高齢者事故を減らすことですが、すべての交通事故を状態別に集計したデータを見ると歩行者が犠牲となる事故が多く、平成26年には1年間で19人の方が歩行中に交通事故に遭い亡くなられています。そのうち、65歳以上の高齢者は16人という高い割合で、うち12人の方は自宅から500m以内の場所で事故に遭っていました。負傷者に関しても423人中147人という構成率で、全年代で圧倒的な首位となります。このデータからわかることは、多くの高齢者が自宅から近い場所を歩行中に事故に遭っているということで、日常生活のなかに大きな危険が潜んでいるのです。
交通ルール違反によって事故に遭うリスクが上がります
大分県の歩行者事故の原因を調査すると、433件中違反ありが162件という状況で、そのうち横断歩道外横断が最多原因ですべての違反の29%を占めています。そのほか多い原因は、飛び出し15.4%、通行区分違反12.3%などです。高齢者が歩行中に事故に遭うケースとして多いのは、横断歩道まで歩くことが億劫で目の前の道を横断した際に往来の車と接触する事故です。遠回りでも横断歩道を渡るなど、歩行者側も事故に遭わないよう努力する必要があります。
大分県の交通事故問題の背景
大分県では高齢者事故が多いことが、交通事故を減らしたい県にとって最大の課題です。また、死者数が多い歩行者事故においては高齢者が犠牲となる事故が多発しており、交通ルール違反によって事故のリスクを高めています。
日常生活のなかに事故のリスクが潜んでいます
歩行中の事故で死傷する方のほとんどが自宅から近い場所で事故に遭っています。また、目的別にみても買い物、散歩などごく普通の日常生活のなかで事故に遭っており、誰しも交通事故に遭う危険性があるということがわかります。時間帯別で見ると昼間の事故の方が夜間の事故の件数を上回っており、特に高齢の歩行者が犠牲となる事故はお昼に多発しています。大分県では、高齢者が安全に生活できるよう高齢者向けの交通安全教室を実施するなど、様々な対策を講じていますが、今後さらにそれらを強化し、高齢の歩行者が交通ルールを守り、安全な道路横断を心がけることで事故に遭うリスクを減らすことができるでしょう。
大分県は不幸な交通事故をなくすべく努力しています
大分県警察では交通指導取締りなどを強化し、交通事故の防止に尽力しています。しかしながら、最大の課題と言える高齢者事故を減らすためには、官民が一体となってさらに努力する必要があります。大分県警には交通安全教育に役立てて頂けるよう、運転体験ができるドライビングシミュレータ、横断体験ができる歩行環境シミュレータを備え付けた「セーフティーぶんご」を県民に貸し出しています。また、安全運転支援アプリ(ドラさぽ)を内蔵したタブレット型端末の貸し出しなどもあり、県民とともに交通安全教育を実施しています。
ここまで様々な視点で大分県の交通事故を分析して来ました。ひとり一人が交通ルールを守り、事故を起こさない、事故に遭わないよう努力することが大切ですが、交通事故は予期せずわが身に降りかかります。もしあなたが不幸にも事故を起こしたり、事故に巻き込まれてしまったら、大分県の交通事故事情を正しく理解し、加害者、被害者いずれにおいても最善となる事故処理を行う、地域に密着した弁護士のサポートが必要となってきます。交通事故によって発生する問題は自分だけで抱え込まず、信頼できる専門家の力を借りて最善の解決方法を見つけましょう。