目次
奈良県の交通事故専門弁護士 サービス対応地域
このページでは、奈良県の下記市町村での交通事故に対応する弁護士事務所を掲載しています。交通事故への実際の対応については、各弁護士事務所へご確認ください。
明日香村 | 川上村 | 都祁村 |
安堵町 | 川西町 | 天川村 |
安堵村 | 川西村 | 天理市 |
斑鳩町 | 上牧町 | 十津川村 |
生駒市 | 上牧村 | 奈良市 |
生駒町 | 黒滝村 | 西吉野村 |
菟田野町 | 広陵町 | 野迫川村 |
宇陀市 | 五條市 | 榛原町 |
王寺町 | 御所市 | 東吉野村 |
大宇陀町 | 桜井市 | 平群町 |
大塔村 | 三郷町 | 平群村 |
大淀町 | 下市町 | 御杖村 |
橿原市 | 下北山村 | 三宅町 |
香芝市 | 新庄町 | 三宅村 |
香芝町 | 曽爾村 | 室生村 |
葛城市 | 當麻町 | 山添村 |
上北山村 | 高取町 | 大和郡山市 |
河合町 | 田原本町 | 大和高田市 |
河合村 | 月ケ瀬村 | 吉野町 |
奈良県で交通事故の弁護士をお探しの方へ
奈良県の交通事故に関する相談件数は近畿で2番目に多い
近畿弁護士会連合会(近弁連)に所属する奈良弁護士会が県民に役立ててもらうべく実施している無料法律相談のうち交通事故センターに寄せられた相談件数は2013年度には年間1,974件でしたが2014年度には2,169件まで増加しています。同じ近弁連に属する他県の実績をみると、京都弁護士会1,621件、大阪弁護士会4,031件、兵庫県弁護士会1,219件などとなっており、奈良弁護士県の実績は大阪に次ぐ2番目に多い値です。また、ほとんど弁護士会で交通事故センターに寄せられる法律相談の件数が減少しているなか、奈良県は目立って増加している状況にあります。
奈良県では法律相談件数が増加しています
日弁連がまとめた「弁護士白書」によると、奈良弁護士会による有料法律相談の件数は2013年度には682件でしたが2014年度にはわずかですが増加し、697件となっています。無料法律相談の件数に関して調べると、2013年には11,723件だったものが2014年には12,349件まで増加しています。このように奈良県では有料無料に関わらず法律相談の件数が増加しており、県民のニーズの高まりを感じさせます。
県民のニーズに充分に応えることができるのか、奈良県内で活動している弁護士の数を「弁護士白書」で調査すると奈良県の人口1万人当たりの弁護士数は1.21人(2014年時点)でした。同じ近畿地方の他県をみると、京都府2.66人、大阪府4.78人、兵庫県1.53人、和歌山県1.46人などとなっているため、奈良県の弁護士数は充分とは言えないことになります。今後さらに法律相談などのニーズが高まっていくことが予測されるため、県内で活動する弁護士が増え、より良い環境となることが期待されます。
奈良県の交通事故死者数は再び増加
奈良県警察がまとめた交通事故に関する統計データによると、平成27年には交通事故による死者数が再び増加に転じており、年間46人(前年比+1人)となっていました。過去10年間の推移をみると、長期的な視点では減少傾向となりますが、ここ数年で考えると年度ごとに増減を繰り返している状況です。また、注目すべきデータとしては、人身事故が減少している反面、物損事故はほとんど減っておらず、平成18年以降38,000件~39,000件で推移しています。全国的な傾向としては人身事故、物損事故ともにこの10年間で大幅に減少していますが、奈良県ではさほど減っていないように見えます。
奈良弁護士会では無料法律相談に力を入れています
法律相談の件数が年々増加している奈良県では、奈良弁護士会による無料法律相談が県民の生活に役立てられています。相談料無料、相談時間はおひとり30分までです。相談を希望する場合は0742-22-2035 (奈良弁護士会・中南和法律相談センター係)まで電話で申し込む必要があります。奈良弁護士会では県民が利用しやすくなるよう県内の様々な場所で法律相談を実施しています。その一部を以下ご紹介します。
桜井市 | :桜井市役所 2階〈毎週火曜日 午後1時~4時〉 |
香芝市 | :香芝市役所 会議棟〈第1水曜日 午後1時~4時〉 |
橿原市 | :橿原市観光交流センター 4階〈第2・3・5水曜日 午後3時30分~6時30分〉 |
大和高田市 | :総合福祉会館(ゆうゆうセンター) 1階相談室〈第1・3・4・5木曜日 午後1時~4時〉 |
葛城市 | :葛城市役所新庄庁舎〈第2木曜日 午後1時~4時〉 |
王寺町 | :王寺町地域交流センター(リーベル王寺) 東館5階〈第4水曜日 午後1時~4時〉 |
田原本町 | :田原本町役場〈第1金曜日 午後1時~4時〉 |
上牧町 | :保健福祉センター(2000年会館) 1階会議室〈奇数月第2金曜日 午後1時~4時〉 |
高取町 | :老人福祉センター〈偶数月第2金曜日 すべて午後1~4時〉 |
宇陀市 | :宇陀市役所 2階〈第3金曜日 午後1時~4時> |
会員数(2015年3月31日現在)
弁護士 | 167人 |
弁護士法人会員 | 83法人 |
外国特別会員 | 0人 |
奈良弁護士会では交通事故面接相談を無料で実施しています
日弁連交通事故相談センター奈良県支部として奈良弁護士会では交通事故に関する面接相談を無料で行っています。無料相談は1案件につき5回までです。相談時間はおひとり30分。実施日時は毎週火・金曜日の午前9時30分から12時、午後1時30分から4時までとなっています。ただし、祝日・お盆・年末年始を除きます。また、交通事故に関する様々な不安の解消に役立てるよう電話による無料相談も実施しています。相談だけで終了しても問題ないので気軽に利用することが出来ます。電話番号は0570-078325です。日時は月~金曜日の午前10時から午後3時30分までです。
奈良県の交通事故の加害者・被害者事情
奈良県の交通事故発生件数は減少傾向にあります
奈良県警察が発表している県内の交通事故発生件数に関する統計データによると、平成27年中に県内で発生した交通事故(人身事故)の件数は5,078件でした。前年と比べると790件の減少となります。死者数、負傷者数をそれぞれ見ると、死者数は前年より1人増え46人、負傷者数は前年から1,000人近く減少して6,496人となっています。奈良県では交通事故の発生件数は減少傾向にありますが、過去10年間の推移をみると平成26年に増加に転じるなど油断はできない状況です。
年度 | 人身事故件数 | 死者数 | 負傷者数 |
---|---|---|---|
平成18年 | 8,063 | 66 | 9,340 |
平成19年 | 7,522 | 60 | 9,680 |
平成20年 | 6,836 | 48 | 8,801 |
平成21年 | 7,111 | 52 | 9,034 |
平成22年 | 6,515 | 45 | 8,406 |
平成23年 | 6,167 | 47 | 7,920 |
平成24年 | 5,499 | 49 | 7,093 |
平成25年 | 5,076 | 42 | 6,593 |
平成26年 | 5,868 | 45 | 7,474 |
平成27年 | 5,078 | 46 | 6,496 |
高齢者事故が多発する奈良県
奈良県警察本部交通部交通企画課がまとめた「奈良県 交通事故発生状況と特徴~平成27年中~」によると交通事故による死者数46人のうち41%を占める19人が65歳以上の高齢者となっています。また、高齢死者19人中75歳以上の方が11人で57.9%という高い割合を占めています。さらに、歩行中に事故に遭い亡くなられた方11人のうち8人が高齢者で全員が70歳以上でした。自転車乗車中の場合も死者数7人中4人が高齢者となっています。県内では高齢ドライバーによる死亡事故が多発しており年間9件発生し、そのうち5件が単独事故です。
奈良県の交通事故発生件数は全国第33位
奈良県の交通事故件数は減少傾向にありますが、都道府県別でみるとワースト33位(平成26年度)となっています。ワースト1位の愛知県46,131件と比較すると奈良県の平成26年度の事故数5,868件は8分の1という少なさです。また、人口10万人当たりの交通事故死者数を調査すると奈良県は3.3人でした。この値は全国で11番目に少ない値です。経済的にも大きく発展している大阪府の交通事故発生件数は42,729件で全国ワースト2位ですが、人口10万人当たりの交通事故死者数は1.6人となるため全国で2番目に少ないことになります。奈良県は大阪府に比べて人口が少ないため事故の件数は少なくなりますが、死亡事故に遭うリスクという点で考えると大阪府を超えています。
奈良県の交通事故 発生状況
奈良県の交通事故発生件数は、平成26年の時点では5,868件で全国ワースト33位、平均以下のランクに位置していましたが、平成27年には5,078件まで減少し、さらにランクを下げています。一方、死者数に関しては残念ながら1人増加し、平成27年には46人となっています。続いては、奈良県における交通事故の発生状況を調べていきます。
奈良県では車両単独の死亡事故が多発しています
平成27年に発生した人身事故は5,068件でしたが、そのうち車両単独に事故は85件と全体の1.7%に過ぎませんが、交通事故死者数46人のうち単独の事故による死者数は19人となっており、41.3%という高い割合を占めています。単独事故の内容としては転落事故が多く、自転車乗車中の高齢者が亡くなるケースが多く見られます。奈良県では高齢者事故が多発していますが、車両単独事故においても高齢者が関わるものが多く、死亡事故を減らして行きたい奈良県にとって大きな課題と言えます。
自転車事故による死傷者数が増加傾向にあります
平成27年に発生した自転車事故は年間803件で前年比-202件となっていますが、死者数は7人で横ばい、負傷者数に関しては重傷者が10人増加している状況にあります。自転車事故の多くに法令違反が存在しており、交差点安全進行、徐行場所違反などルールを守らなかったため事故を起こしてしまう、事故に遭うケースが多いようです。事故の当事者を年代別で見てみると、近年特に小学生が第1当事者となる自転車事故が増加しています。年別の推移をみると、平成22年にはわずか5人であったものが、平成27年には23人となっています。事故の発生件数自体は前年比-202件という状況ですが、残念ながら小学生が自転車事故を起こすケースが増えてしまっています。
奈良県の交通事故 発生の背景
奈良県では交通事故の発生件数は全国平均を下回っていますが、残念ながら平成27年には死者数が増加に転じ、車両単独事故において高齢者事故が増えるなど多くの課題を抱えています。交通事故の発生件数は年々着実に減少している奈良県ですが、続いては事故が発生する背景を見ていきます。
奈良県は人口密度が高く都市部に人口が集中しています
平成28年4月1日時点の奈良県の人口は1,365,008人となっており、隣接する京都府の半数程度です。都道府県別で見ると第30位になりますが、人口密度に関して調べると全国で14番目に密度が高い県です。また、人口の推移を調査すると、平成22年の国勢調査の時点では1,399,978人だったため、現在は減少傾向にあることがわかります。エリア別で人口の推移をみると、全体的に人口が減少していることもあり、ほとんどの地域で5年間で7%以上減少していますが、大阪府と接する生駒市などはベッドタウン的な役割を果たしているため人口が局所的に増加しています。
奈良県は高齢者が増えるとともに若年層も増加中
内閣府が発表している「都道府県別高齢化率」データによると、平成25年時点の奈良県の高齢化率は26.7%でした。この値はほぼ全国平均レベルです。一方、国勢調査による年齢別人口分布をみると、全国平均よりもわずかながら10~20歳代の若年層の人口比率が高く、県全体としては高齢化が進みつつありますが、同時に若者も多い県ということになります。このことは、前述にあるように子供の自転車事故が増える背景の一つと言えるでしょう。
奈良県の交通事故の問題点
ここまで奈良県の交通事故に関する現状について見て来ました。奈良県では、高齢者事故が多いことも問題ですが、子供が自転車事故に遭うリスクが高いようです。続いては、それらの問題点について調査していきます。
交通事故死者における高齢者の割合は近畿ワースト1位
奈良県では、高齢化がさほど進んでいないにも関わらず、交通事故による死者数のうち65歳以上の高齢者が占める割合が非常に高く、平成25年のデータでは高齢者構成率が69%となり近畿ワースト1位でした。県警では、高齢者向けの交通安全対策を強化するなど、様々な施策で高齢者事故の防止に努めてきましたが交通事故死者数における高齢者の構成率は依然として高く、平成27年には死者数46人のうち41%を占める19人が高齢者でした。この数年間の推移を見ると、平成26年が46.7%、平成27年が41%であるため減少傾向にはなっていますが、けっして油断のできない数値です。また、平成26年中の人身事故の件数は県全体で5,868件でしたが、そのうち65歳以上の高齢者が占める割合は31.9%となっており、前年の29.7%を上回っています。
奈良県の交通事故問題の背景
奈良県では高齢者が関係する人身事故が年々増えており、平成26年の時点では全事故の30%以上が高齢者事故というデータがあります。また、その割合は平成17年から26年までの間で10%以上上昇しており、奈良県にとって大きな問題となっています。次は、奈良県の交通事故問題の背景を詳しく調査して行きます。
高齢ドライバーが増加している奈良県
奈良県の高齢化率は平成25年の時点で26.7%となっており全国平均レベルですが、交通事故においては高齢者関連の事故の割合が年々上昇している状況です。なぜ奈良県では高齢者の事故が多いのか、その背景を知るため免許人口における高齢ドライバーの数値を調査しました。奈良県の平成26年末時点の免許人口は906,846人でしたが、そのうち65歳以上の高齢者は201,983人となっています。前年の平成25年には189,280人だったため、増加していることが分かります。10年前まで遡れば112,524人と現在の半数近い値であるため、奈良県では急速に高齢ドライバーが増えているように見えます。
奈良県では交通事故をなくすため県警が中心となって努力しています
奈良県では高齢者事故が深刻な問題となりつつあるため、県警が主導して県内各所で「高齢者交通安全学校」を開講しています。高齢ドライバーには事故を起こさないための危険予測に関して、歩行中に事故に遭わないための夜間の服装指導など、そのテーマは多岐にわたります。特に、高齢ドライバーへの安全指導に力を入れており、加齢にともなう身体機能の低下を自覚し、運転に不安を抱える方には運転免許証の自主返納をすすめています。さらに、夜間の交通事故が多発している場所では事故の原因を分析し、交差点のカラー舗装、照明設備の新設など、行政と連携をとって交通安全対策を講じています。
ここまで見て来たとおり、奈良県の交通事故における最大の課題は高齢者関連の事故を減らすことだと言えます。奈良県で車を運転するすべてのドライバーが事故を起こさないよう安全運転を心がけると同時に、歩行者側も事故に遭わないよう交通ルールを守り、加害者・被害者のいずれにもならないよう努力しなければいけません。しかしながら、もしあなたが不幸にも交通事故を起してしまったら、または予期せず交通事故に巻き込まれたら、事故によって生じる様々な問題を一人で抱え込まず、奈良県の交通事故事情を正しく理解し、加害者、被害者いずれにおいても最善となる事故処理を行ってくれる地域に密着した弁護士のサポートを受けることが大切です。