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島根県の交通事故専門弁護士 サービス対応地域
このページでは、島根県の下記市町村での交通事故に対応する弁護士事務所を掲載しています。交通事故への実際の対応については、各弁護士事務所へご確認ください。
赤来町 | 西郷町 | 東出雲町 |
旭町 | 桜江町 | 匹見町 |
海士町 | 佐田町 | 平田市 |
飯南町 | 島根町 | 広瀬町 |
出雲市 | 宍道町 | 布施村 |
石見町 | 大社町 | 益田市 |
雲南市 | 多伎町 | 松江市 |
大田市 | 玉湯町 | 美郷町 |
邑智町 | 大東町 | 三隅町 |
邑南町 | 大和村 | 瑞穂町 |
隠岐の島町 | 知夫村 | 美都町 |
奥出雲町 | 都万村 | 三刀屋町 |
柿木村 | 津和野町 | 美保関町 |
掛合町 | 頓原町 | 六日市町 |
鹿島町 | 西ノ島町 | 八雲村 |
金城町 | 仁多町 | 弥栄村 |
加茂町 | 日原町 | 安来市 |
川本町 | 仁摩町 | 八束町 |
木次町 | 伯太町 | 温泉津町 |
湖陵町 | 羽須美村 | 横田町 |
江津市 | 浜田市 | 吉賀町 |
五箇村 | 斐川町 | 吉田村 |
島根県で交通事故の弁護士をお探しの方へ
島根県の交通事故に関する相談件数は全国で最少
中国地方弁護士会連合会(中国地方弁連)に属する島根県弁護士会では、県民向けの無料法律相談に力を入れています。無料法律相談のなかで交通事故に関する相談に対応している交通事故センターの相談件数の推移を見ると、2013年度は年間41件でしたが、2014年度には30件まで減少しています。この件数は中国地方のなかで最も少ない数ですが、全国的に見ても最少となります。交通事故センターへの相談件数が少ないということは交通事故がほとんど発生していないということなのでしょうか。これから詳しく調べて行きます。ちなみに、となりの鳥取県の相談件数は94件でした。
島根県の法律相談件数は増加しています
日弁連がまとめた「弁護士白書」によると、島根県における有料法律相談の件数は2013年には86件でしたが、2014年には96件まで増加しています。また、無料法律相談の件数を調べると、この間に3,742件から3,883件まで増していました。前述のように交通事故センターへの相談件数は全国で最少ですが、法律相談の件数は決して少なくないようです。無料法律相談のうち、特に件数が増えていたのは弁護士費用の扶助システムが利用できる日本司法支援センター(法テラス)における相談件数でした。
島根県では法律相談の件数が有料・無料ともに増加傾向にありますが、そのニーズの高まりに応えられるほど弁護士数が充実しているのでしょうか。そこで、島根県の人口10万人あたりの弁護士数を「弁護士白書」のデータから調べてみました。島根県民1万人当たりの弁護士数は1.09人(2014年時点)で、同じ中国地方の他県をみると広島県1.93人、山口県1.09人、岡山県1.91人、鳥取県1.17人となっているため、これらの値と比較しても島根県の弁護士数は充分ではなく、寧ろ不足していると言えるでしょう。
交通事故死者数が増加している島根県
島根県警察が発表している「平成27年交通事故発生状況」においてこの年の交通事故発生件数を見ると年間1,388件となっていました。前年は年間で1,583件だったため200件近く減少させています。負傷者数も同様に減少しており、年間1,613人でした。しかし、残念ながら死者数に関しては平成26年には26人だったものが平成27年には1人増えて27人になってしまいました。島根県は隣の鳥取県に次いで人口が少なく、平成28年10月1日時点では689,817人となっていますが、事故の発生件数に関しては鳥取県を超えています。人口密度という観点で見ても高知県に次ぎ全国で2番目に低い県ですが、交通事故の発生件数はけっして少ないと言えない状況にあります。
島根県弁護士会では県内4か所に法律相談センターを設置しています
島根県弁護士会では、県民が生活のなかで発生する様々な法律問題を気軽に相談できるよう、県内4か所に法律相談センターを設けています。相談料は原則として30分で5,000円(税別)ですが、石見法律相談センターは無料で実施しています。また、交通事故に関する相談に関しても内容によっては無料で受けられます。法律相談を依頼する場合は予約制のため事前にそれぞれの窓口に電話して下さい。
窓口 | 相談場所 | 電話番号 |
---|---|---|
松江法律相談センター | 松江市母衣町55-4 | 0852-21-3450 |
出雲法律相談センター | 出雲市内(予約受付の際にお知らせします。) | 0852-21-3450 |
隠岐法律相談センター | 隠岐郡隠岐の島町西町吉田2-2 | 0852-21-3450 |
石見法律相談センター | 浜田市田町116-12 | 0855-22-4514 |
会員数(2015年3月31日現在)
弁護士 | 76人 |
弁護士法人会員 | 49法人 |
外国特別会員 | 0人 |
島根県の交通事故の加害者・被害者事情
減少していた島根県の交通事故死者数が再び増加に転じました
島根県では交通事故発生件数、負傷者数は平成21年以降減少し続けていますが、死者数に関しては平成27年になって再び増えてしまいました。年間27人という死者数を全国的にみれば最も少ない値であるためその点では評価できますが、数年ぶりに増加に転じたことは憂慮すべき事態です。島根県における過去10年間の交通事故死者数の推移を調べると、以下の表のとおりこの間大きく減少させてはいますが、油断できない状況と言えるでしょう。
年度 | 死者数 |
---|---|
平成18年 | 46人 |
平成19年 | 42人 |
平成20年 | 42人 |
平成21年 | 33人 |
平成22年 | 31人 |
平成23年 | 31人 |
平成24年 | 45人 |
平成25年 | 28人 |
平成26年 | 26人 |
平成27年 | 27人 |
島根県内では松江市で交通事故が多発しています
島根県では平成27年に1,388件の人身事故が発生しており、死傷者数は1,640人となっていますが、市町村別にまとめたデータを見ると、県内で最も交通事故の発生件数が多いのは松江市で年間526件発生していました。死傷者数も最多で612人となっています。次に多いのは出雲市の391件で、死傷者数は458人となります。これは人口の多さに比例していると言えるでしょう。また、幹線道路では国道9号線における交通事故がとても多く、死者を出す重大な事故が多発しています。
島根県の交通事故 発生状況
島根県の交通事故による死者数は2年連続で全国最下位となっており、その点においては高く評価できますが、平成27年には数年ぶりに死者数が増加に転じています。交通事故の発生件数は10年前の半数にまで減少していますが、死者数に関しては残念ながら半減とはなっていません。県の人口は昭和60年をピークに減少し続けており、近年はその減少率が上がって来ています。そのような環境のなかで交通事故による死者数が増えたことは大きな問題です。続いては、島根県で発生する交通事故の詳しいデータを見ていきます。
高齢者事故の発生割合が上昇すています
島根県では高齢者が関係する交通事故が増加しており、平成27年には全体の50%程度だったものが平成28年には10月末の段階で63%を超えています。全国的に高齢者の人口が増えているため高齢者事故もそれに比例して増加していますが、島根県も同様の傾向を見せています。内容を詳しく見ると、高齢者が第1当事者となる事故に関しては前年より減少しています。一方、被害者としては65歳以上の高齢者が占める割合が高く、特に死傷者には75歳以上の後期高齢者が目立ちます。
交通事故の概況
島根県警察が公表している「交通事故の概況」において平成28年10月末までのデータを見て行くと、死者数に関しては前年同時期と同じ20人ですが、事故の発生件数は64件の減少となります。しかし、負傷者のうち重傷者の数は大きく増加しており、前年同月比106人の増加となっています。交通事故による死者数を年齢別にまとめたデータを見ると、前年同月よりも高齢者の人数が増加しており、特に75歳以上の後期高齢者に関しては前年比+4人という状況です。死者数は前年と同じく20人だったため、如何に高齢者が犠牲となる事故が増えているかがわかります。
島根県の交通事故 発生の背景
島根県は人口が少ないため交通事故の発生件数、負傷者数、死者数ともに全国で最少となる年が多いのですが、前述のように高齢者が犠牲となる事故は増えており、これから高齢化がより深刻となる状況において、大きな懸念を感じさせます。続いては、島根県で交通事故が発生する背景を調査して行きます。
全国平均を大きく超える島根県の高齢化率
島根県の人口は平成28年10月1日の時点で689,817人となっており、隣の鳥取県(573,648人)に次ぐ少なさです。人口の減少とともに高齢化が進んでいますが、内閣府による「平成26年版高齢社会白書(概要版)」を見ると、島根県の高齢化率は31.8%でした。全国平均が26.7%のため、数字で見ても島根県の高齢化が深刻であることがわかります。また、未来予想として平成52年には39.1%まで上昇すると予測されているため、今後さらに高齢化が加速していくと思われます。
県全体では人口が減少し高齢化が進んでいます
島根県は平成26年に70万人を割ってから人口の減少が進み、都道府県人口としては隣接する鳥取県の次に少ない県です。また、政令市最少の静岡市よりも人口が少なく、人口密度に関しても高知県に次いで低くなっています。島根県市町村人口増減率分布図を見てみると、ごくわずかな地域を除いて平成17年から22年までの5年間で5%以上人口が減少しており、全体としてもこの間2万5千人以上減っています。また、全国平均に比べて65歳以上の高齢者が占める割合が多いことと、20歳~40歳までの働き盛りの年齢層の人口割合が少ないことが特徴と言えます。
島根県の交通事故の問題点
ここまで島根県の交通事故発生状況を詳しく見て来ました。島根県では交通事故の発生件数は減少し続けていますが、死者数はわずかながら増加に転じています。その特徴としては65歳以上の高齢者が犠牲となる死亡事故の増加があり、高齢化率が31.8%と高いことから大きな懸念を感じさせます。
県内で最も事故が多い松江市の交通事故
平成27年に島根県内で発生した交通事故1,388件のうち507件が松江警察署管内で発生していました。死者数に関しては県全体27人のうち8人が松江警察署管内です。前年比を見ると発生件数は28件減少していますが、死者数は1人増加していました。また、県全体の特徴と同じく市内の交通事故死者数8人のうち5人は65歳以上の高齢者でした。死亡事故を詳しく調べると、70歳女性、67歳男性、79歳男性、69歳男性など、高齢の犠牲者が目立っており、その大半が歩行者でした。しかし中には高齢者が自動車の単独事故で亡くなるケースもありました。発生場所は国道9号線、国道431号線など幹線道路が多いのですが、市町村道でも死亡事故が発生しています。
島根県の交通事故問題の背景
島根県では高齢者が犠牲となる交通事故が多発しています。交通事故の発生件数は減少し続けていますが、31%を超える高齢化率から今後さらに高齢者が加害者・被害者となる交通事故が増加すると予測されます。
道路横断中に事故に遭い亡くなる高齢者が多い
過去のデータですが、平成24年から遡る10年間の高齢者が犠牲となった事故(対象者124人)の特徴を表すデータを見ると、状態別では道路横断中が全体の約8割を占めていました。時間帯では夜間が多く全体の67%となっています。ということは、夜間に道路を横断しているときに事故に遭い、亡くなるリスクが高いということです。道路を横断すると言ってもすべてが横断歩道上とは限りません。なかには通行する自動車の直前を横切る歩行者もあり、夜間の場合はドライバーが歩行者を発見し難くなるため事故のリスクが高まります。また、高齢者の場合は数メートル先の横断歩道や歩道橋を使うことが身体機能の衰えから億劫となり、目の前の道路を渡ってしまいがちです。ご自身ではすぐに横断できると思っていても思いのほか時間がかかり、気が付けば車がすぐそこに!というケースも少なくありません。
島根県は交通事故を減少させるため努力しています
島根県では高齢者事故を減少させるため県警が中心となって高齢者向け交通安全教室の実施や県警OBなどで構成される交通安全アドバイザーを設け、高齢者人口の多い松江市、出雲市、浜田市、益田市で活動しています。松江警察署管内で活動するアドバイザーは松江赤十字病院を訪れ高齢者に注意喚起すると同時に夜光反射材を配付しました。さらに、道路横断中に高齢者が犠牲となる事故が多いことから、高齢者に安全な道路の横断方法を身につけてもらうべく県警では新歩行環境シミュレータ「わたりジョーズ君II」を導入しました。島根県警察交通課にとって最重要課題は「高齢者の交通事故防止」です。
このように、重点的に高齢者の交通安全対策に取り組んでいる島根県ですが、これから高齢化がさらに加速していきます。高齢者が被害者とならないよう周囲が細心の注意を払うと同時に、高齢ドライバーも事故を起こさないよう努力しなければいけません。しかしながら交通事故は予期せず起こります。不幸にもあなたが事故の当事者となってしまったら、予期せず事故に遭ってしまったら、島根県の交通事故事情を正しく理解し、加害者、被害者いずれとなった場合も最善の事故処理を行うことができる地域密着型の弁護士のサポートが重要です。交通事故によって生じた様々な問題は決して一人で抱え込まず、信頼できる専門家の力を借りて解決しましょう。